最後のステージで、お客さんに向かって、スティーヴが言った。
「こういうふうにやってこれたことは、とても素晴らしい、すごく幸せだった」
ってね。
まあ、そういって彼は行っちゃったんだよね。
その素晴らしさをちゃんと受け入れていながらも、
それでも行った。
「つまらなくてやってられないから、それよりはこっちの方がいいから行ったんだ」
というんじゃなくて、
「これも素晴らしかった。でもオレはやっぱり行くんだ」
というのには、もう何も言葉もないね。
「うまくやってくれればいい。なにがうまいかたちだかわかんないけど、とにかくうまくやれってね」
TAKEの言葉
「一人ひとりだと、ちゃんと沈まないで舟を漕いでいるのに、
全員いっぺんに乗って漕いで行こうとすると沈むんだよなあ。
どうしたら全員でいって、沈まないで行けるんだろうか」
ジョニーの言葉
人が入らないってのは、ショックでも何でもないんだよなあ。
あんなとこ100人も200人も、入れようと思えば入れる、簡単なもんだよ。
入らなかったのは、入れるように何もやらなかったから。
10何人しか入らなかったのは、そういうことを怠っていただけの話で、
僕らのやっている音楽が10何人分しかなかったんだ、というふうには受け取んなかったな、絶対に。
TAKEの言葉
‘83.12.18
言い訳するような
人生を送ってはいけません。
ミッキー吉野の言葉
‘84.12.5
なにか表現しようとしても
なかなかそれが出てこない時ってあるよね。
それにこだわって
出てくるまで頑張る人もいるけど、
僕は悩んで立ち止まるよりは
その時出せるものを出していこうとするんだ。
そうしていれば、その時出せなかったものも
そのうちまた出てくると思うしね。
TAKEの言葉 ’84.11.9
「音楽だけあれば、よかったもんね。
だけど作っても思った通りになかなかなんないわけよ。
そういうのが結構イライラしたよね。
なんとなく自分が認められてないような気がするわけよ。
そうすると、なんでもないことで怒っちゃったりさ。
イラついちゃったりっていうのが、ずっとあったなあ」
ニコニコしているだけなんじゃなくて、タケカワさんの人間味が垣間見れて、うれしかったです。