「自分は今ここに居れて。これだけのことをやってきましたってことを
一番誇っていくべきじゃないかって気がしてる」
「結論なんてないからサ」
「例えば挫折しても、あなたがそこにいることは素晴らしいんだよっていうのを」
「今、”本当の自分を探そうよ”みたいな歌をよく耳にするでしょう?
いろんな職業作詞家の人たちが書いているものの中に、そうしたものってわりと多いですよね。
で、ぼくは(そういう詞が)信じられないって感じなわけ。
その”本当の自分”って、一体何なんだ!?とか、
じゃあ、今の自分はウソなんですか?とか思っちゃうんです。
何が本当で、何がウソか、そんな簡単にはわからない。わからないから悩むわけでしょう?
何が本当なのか、そんな性急にならなくてもいいと思うし、
決めつけてしまうことのほうが、ぼくには危険な気がするんですよね。
それよりは、今、悩んでいるということ、”ここ”にいるということ、
そうしてクサイ言い方だけど、生きているっていうこと・・・
そういう当たり前のことを歌うほうが、ずっとリアリティーがある。
”本当の自分を探す”なんて歌詞よりね」
「ただ、あたりを見回して漠然と思うことは、みんなあがいてるってことですね」
「一生懸命に生きていないヤツなんて、ひとりもいないと思うんですよね。
だから誰も誰かを責めることはできない。
そういう気がする。
自分が必死なように、みんな必死なんだと思うと、なんかね」
「補足しなくちゃならないというのは、つまりまだまだなんだなって思いました」
「売れることを考えて作ると、なんかよくないと思うなあ」
「無理に背伸びしてやろうとすると、妙にチグハグした感じになるし、
第一自分たちがやっていて落ち着かないですからね」
‘88.6.16 Vol.1より
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「優しさ、冷たさよりもね。好きなようにやってるだけだよね。
言いたいことを言ってるだけ」
「ただ悪いことを言われても、
それを受け入れる強さだってあるという・・・」
Pati Pati ‘88.9.13
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「楽しければいいという時代は終わった」