「砂漠」伊坂幸太郎より

「その気になればね、

砂漠に雪を降らすことだって余裕でできるんですよ」

「そうやって賢いフリをして何が楽しいんですか。

この国の大半の人間たちはね、馬鹿をみることを恐れて、何にもしないじゃないですか。

馬鹿をみることを死ぬほど恐れてる、馬鹿ばっかりですよ」

「偽善は嫌だ、とか言ったところでね、そういう奴に限って、自分のためには平気で嘘をつくんですよ」

「あのね、目の前の人間を救えない人が、もっとでかいことで助けられるわけないじゃないですか。

歴史なんて糞食らえですよ。

目の前の危機を救えばいいじゃないですか。

今、目の前で泣いてる人を救えない人間がね、明日、世界を救えるわけがないんですよ」

「学生時代を思い出して懐かしがるのは構わないが、

あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対に考えるな」

「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」

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